
Coincheckで暗号資産を買おうとすると、「販売所」と「取引所」という2つの言葉が出てきます。
どちらもビットコインなどの暗号資産を売買する場所ですが、仕組みは同じではありません。
初心者の場合、まず画面が分かりやすい販売所から触る人も多いと思います。
一方で、取引コストや注文方法を考えると、取引所の仕組みも知っておいた方が安心です。
この記事では、Coincheckの販売所と取引所の違いを、初心者向けに整理していきます。
なお、Coincheckの販売所ではCoincheckを相手に暗号資産を売買する仕組みで、売買価格はCoincheckが提示します。取引所では、ユーザー同士が注文を出し合って売買する仕組みです。
販売所とは何か
販売所とは、Coincheckが提示している価格で暗号資産を買ったり、売ったりする場所です。
初心者にとって分かりやすいのは、操作がかなりシンプルな点です。
たとえば、ビットコインを買いたい場合、買いたい金額を入力して購入ボタンを押す流れになります。
細かい注文価格を自分で決める必要がなく、画面の案内に沿って進めやすいのが特徴です。
そのため、初めて暗号資産を買う人にとっては、販売所の方が入りやすいと感じやすいです。
ただし、販売所は「買いやすいから常に有利」というわけではありません。
販売所では、買う価格と売る価格の間に差があります。
この差をスプレッドと呼びます。
Coincheck公式でも、スプレッドは「売値と買値の差額」と説明されています。
販売所の取引手数料自体は無料とされていますが、手数料相当額として一定のコストが価格に含まれる仕組みです。Coincheck公式の手数料ページでは、販売所の手数料相当額について、通常は0.1〜5.0%、一部銘柄では2.0〜6.5%の範囲内で変動すると説明されています。
つまり、販売所は操作しやすい一方で、価格差の部分を確認しておくことが大切です。
▼Coincheckで販売所の画面を確認する
取引所とは何か
取引所とは、ユーザー同士が暗号資産を売買する場所です。
販売所ではCoincheckが相手になりますが、取引所では買いたい人と売りたい人の注文が並びます。
この注文が並んでいる場所を「板」と呼びます。
板には、「この価格で買いたい」「この価格で売りたい」という注文が表示されます。
自分が希望する価格で注文を出し、条件が合えば取引が成立します。
この仕組みを板取引と呼びます。
取引所のメリットは、自分で価格を指定しやすいことです。
たとえば、現在の価格より少し安いところで買いたい場合、その価格で買い注文を出して待つことができます。
ただし、希望価格まで下がらなければ、注文は成立しません。
そのため、取引所は販売所よりも少し慣れが必要です。
Coincheck公式でも、取引所での板取引は販売所での取引に比べると複雑で、売買したい価格ですぐに取引できるとは限らない点に注意が必要と説明されています。
販売所と取引所の違い
販売所と取引所の一番大きな違いは、誰と取引するかです。
販売所ではCoincheckと取引します。
取引所では、他のユーザーと取引します。
次に違うのは、価格の決まり方です。
販売所ではCoincheckが提示する価格で売買します。
取引所では、ユーザーが出した買い注文と売り注文によって価格が決まります。
さらに、操作の分かりやすさにも違いがあります。
販売所は、金額を入力して買うだけなので初心者でも使いやすいです。
取引所は、板を見ながら価格や数量を決める必要があるため、最初は少し分かりにくく感じるかもしれません。
ただし、慣れてくると、取引所の方が自分の希望価格で注文しやすくなります。
| 項目 | 販売所 | 取引所 |
|---|---|---|
| 取引相手 | Coincheck | 他のユーザー |
| 価格の決まり方 | Coincheckが提示 | 板に並ぶ注文で決まる |
| 操作のしやすさ | 分かりやすい | 慣れが必要 |
| 注文方法 | 金額入力で売買しやすい | 指値注文などを使う |
| 約定のしやすさ | 比較的すぐ売買しやすい | 条件が合わないと成立しない |
| コスト面 | スプレッドに注意 | 手数料・板の価格差に注意 |
| 向いている人 | 初めて買う人、操作を重視する人 | 価格を見て注文したい人 |
販売所は、初めて暗号資産に触れる人にとって分かりやすい仕組みです。
一方で、取引所は価格を自分で決めたい人や、売買の仕組みを学びたい人に向いています。
どちらが絶対に良いというより、目的によって使い分けることが大切です。
初心者が販売所を使うメリット
初心者が販売所を使うメリットは、操作が簡単なことです。
暗号資産を初めて買う段階では、板、指値、成行、約定など、分からない言葉が多く出てきます。
その状態でいきなり取引所を使うと、どこを見ればよいのか分からなくなる可能性があります。
販売所であれば、買いたい金額を入力して購入する流れが分かりやすいため、最初の一歩として使いやすいです。
また、少額で購入しやすい点も初心者には助かります。
まずは少ない金額で、暗号資産を買う流れ、保有する感覚、価格が上下する感覚を知る。
この段階では、操作の分かりやすさにも価値があります。
ただし、販売所を使う場合でも、スプレッドは必ず確認したいポイントです。
買った瞬間に売ると、買値と売値の差によって損が出る場合があります。
短期で何度も売買するより、まずは仕組みを理解する目的で使う方が現実的です。
初心者が取引所を使うメリット
取引所を使うメリットは、自分で価格を決めて注文しやすいことです。
たとえば、ビットコインが現在より少し下がったところで買いたい場合、その価格に買い注文を置くことができます。
すぐに買うのではなく、条件が合うまで待つ形です。
この考え方を覚えると、感情的に飛びついて買う回数を減らしやすくなります。
暗号資産は価格変動が大きい商品です。
勢いで買うと、短期的な下落に巻き込まれることがあります。
取引所で価格を指定する習慣をつけると、「どの価格なら買うのか」を考えるきっかけになります。
ただし、取引所は注文が必ず成立するわけではありません。
自分が出した価格まで相場が来なければ、買えないまま終わることもあります。
また、板の見方に慣れていないと、最初は少し難しく感じるはずです。
そのため、初心者はまず小さい金額で練習しながら、板の動きに慣れていく方が安全です。
▼Coincheckで取引所の使い方を確認する
販売所は「分かりやすさ」、取引所は「価格指定」が強み
販売所と取引所をかなり簡単に分けると、販売所は分かりやすさ、取引所は価格指定のしやすさが強みです。
販売所は、買うまでの流れがシンプルです。
初めて暗号資産を買う人でも、画面を見ながら進めやすいです。
一方で、スプレッドを含めた実質的なコストには注意が必要です。
取引所は、販売所よりも考えることが増えます。
価格、数量、板の厚さ、注文の成立しやすさなどを見る必要があります。
その代わり、自分で価格を決めて注文する経験ができます。
現物取引を学んでいくなら、取引所の仕組みも理解しておきたいところです。
特に、ビットコインを何度かに分けて買う場合や、価格を見ながら落ち着いて買いたい場合は、取引所の考え方が役に立ちます。
販売所だけを使うときの注意点
販売所だけを使う場合、注意したいのはスプレッドです。
販売所の画面では、操作が簡単なため、つい価格差を見落としやすくなります。
しかし、買う価格と売る価格に差がある以上、短期で売買を繰り返すと不利になりやすいです。
たとえば、買ってすぐ売るような取引では、価格があまり動いていなくても、スプレッドの分だけ損をする可能性があります。
そのため、販売所は短期売買を何度も繰り返す場所というより、まず暗号資産を購入する流れを理解する場所として考えた方が自然です。
また、販売所では買いやすい反面、「今すぐ買えるから買う」という行動になりやすいです。
暗号資産は、ニュースやSNSで盛り上がっているときほど魅力的に見えます。
ただ、価格が大きく上がった後に買うと、短期的な調整に巻き込まれることもあります。
販売所を使う場合でも、余剰資金の範囲で、買う金額を決めてから使うことが大切です。
取引所を使うときの注意点
取引所を使う場合、注意したいのは注文が成立しないことがある点です。
自分が希望する価格で注文を出しても、その価格で売ってくれる人がいなければ取引は成立しません。
また、板が薄い銘柄では、思った価格で売買しにくい場合もあります。
取引所を使うときは、まず少額で試す方が安心です。
いきなり大きな金額で注文すると、入力ミスや価格の見間違いがあったときに影響が大きくなります。
特に初心者は、数量と金額の入力を間違えないように確認する必要があります。
また、指値注文と成行注文の違いも理解しておきたいところです。
指値注文は、自分が指定した価格で注文する方法です。
成行注文は、価格を指定せず、その時点で成立しやすい価格で売買する方法です。
成行注文はすぐ成立しやすい一方で、思った価格とずれる場合があります。
初心者のうちは、まず指値注文を中心に考えた方が、価格を意識しやすくなります。
初心者はどちらを使えばいいのか
初めてCoincheckを使う人は、まず販売所で画面や購入の流れを確認し、その後に取引所の仕組みを学ぶ流れが分かりやすいです。
ただし、販売所で大きな金額を何度も売買する前に、スプレッドの存在は理解しておく必要があります。
最初から取引所を使える人は、少額で板取引に慣れるのも一つの方法です。
暗号資産を長く扱うなら、どこかの段階で取引所の使い方は覚えておいた方がいいです。
なぜなら、取引所を使えるようになると、価格を見てから注文する習慣がつきやすいからです。
ただし、取引所を使えば必ず有利になるわけではありません。
板の状況、注文方法、取引量によって結果は変わります。
大切なのは、「販売所は簡単」「取引所は価格を指定しやすい」という違いを理解したうえで、自分の目的に合う方を選ぶことです。
▼Coincheckで現物取引を始める準備をする
まとめ
Coincheckの販売所と取引所は、どちらも暗号資産を売買するための場所ですが、仕組みは大きく違います。
販売所はCoincheckを相手に売買する仕組みで、操作が分かりやすいのが特徴です。
初心者でも購入までの流れをつかみやすく、初めて暗号資産を買う段階では使いやすい方法です。
一方で、販売所では買値と売値の差であるスプレッドに注意が必要です。
取引手数料が無料と表示されていても、価格差による実質的なコストは確認しておきたい部分です。
取引所は、ユーザー同士が注文を出し合って売買する仕組みです。
板を見ながら価格を指定できるため、自分の希望価格で注文したい人に向いています。
ただし、操作には慣れが必要で、注文が必ず成立するとは限りません。
初心者の場合、最初は販売所で流れを確認しつつ、少額で取引所の使い方を覚えていくのが現実的です。
暗号資産は価格変動が大きい商品です。
販売所を使う場合でも、取引所を使う場合でも、生活費や近いうちに必要なお金ではなく、余剰資金の範囲で向き合うことが大切です。