
イーサリアムとは
イーサリアムは、暗号資産の中でもビットコインに次いで知名度の高い代表的な銘柄です。
イーサリアムは、ただ送金するためだけの暗号資産ではありません。ブロックチェーン上でアプリやサービスを動かすためのネットワークとしても使われています。国内の取引所では、一般的に「イーサリアム」という名前で取引されることが多いです。
ビットコインが「デジタル上のお金」や「価値の保存手段」として見られることが多いのに対して、イーサリアムはアプリやサービスを動かすための基盤としても見られています。
つまり、イーサリアムは保有するだけの暗号資産ではなく、スマートコントラクトや分散型アプリを支える土台としても重要な存在です。
イーサリアムが生まれた背景
イーサリアムは、ヴィタリック・ブテリンによって構想され、2015年7月30日にネットワークが正式に開始されました。ビットコインが主に価値のやり取りを目的としているのに対して、イーサリアムはブロックチェーン上でさまざまなプログラムを動かせる仕組みとして作られました。
この仕組みによって、単なる送金だけではなく、金融サービス、ゲーム、NFT、ウォレット、分散型アプリなど、いろいろなサービスをブロックチェーン上で動かせるようになりました。
イーサリアムは、暗号資産でありながら、新しいサービスを作るための土台でもあります。この点が、ビットコインとの大きな違いです。
イーサリアムの歴史
イーサリアムの歴史は、2013年ごろの構想から始まります。
2015年にネットワークが始まり、イーサリアムは本格的に使われるようになりました。最初は開発者向けの技術として注目されていましたが、少しずつ暗号資産市場の中で存在感を強めていきます。
その後、イーサリアム上では多くのサービスが作られるようになりました。分散型金融、NFT、ブロックチェーンゲームなど、暗号資産市場で話題になった多くの分野がイーサリアムと関係しています。
2022年には「The Merge」と呼ばれる大きなアップデートが行われました。これにより、イーサリアムはプルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへ移行しました。イーサリアム公式サイトでは、この移行によって消費電力が約99.95%削減されたと説明されています。
イーサリアムの特徴
スマートコントラクトを使える
イーサリアムの大きな特徴は、スマートコントラクトを使えることです。
スマートコントラクトとは、あらかじめ決めた条件を満たすと、自動で処理が実行される仕組みです。
たとえば、条件が成立したら自動で送金する、決められたルール通りに取引を行う、アプリ内の処理をブロックチェーン上で動かす、といった使い方があります。
このスマートコントラクトによって、イーサリアムは単なる送金用の暗号資産ではなく、さまざまなサービスを作るための基盤として使われています。
分散型アプリの土台になっている
イーサリアムは、分散型アプリを作るための土台として使われています。
分散型アプリとは、特定の会社や管理者だけに依存せず、ブロックチェーン上で動くアプリのことです。
代表的な分野には、分散型金融、NFT、ゲーム、ウォレット、取引サービスなどがあります。
イーサリアム上では、開発者がスマートコントラクトを使ってさまざまなサービスを作ることができます。そのため、イーサリアムは暗号資産市場の中でも、技術的な基盤として重要な存在です。
ネットワーク手数料に使われる
イーサリアムのネットワークを使うときには、手数料が必要になります。
この手数料は、取引を処理したり、スマートコントラクトを実行したりするために使われます。
イーサリアム上の利用が増えると、ネットワークの需要にも関係する可能性があります。ただし、利用が増えたからといって、必ず価格が上がるわけではありません。
価格は、暗号資産市場全体の流れ、金利、規制、投資家心理などにも大きく影響されます。
プルーフ・オブ・ステークを採用している
イーサリアムは、現在プルーフ・オブ・ステークという仕組みを採用しています。
以前のイーサリアムは、ビットコインと同じようにプルーフ・オブ・ワークという仕組みを使っていました。しかし、2022年のThe Mergeによって、現在の仕組みに移行しました。
プルーフ・オブ・ステークでは、暗号資産を預け入れた参加者がネットワークの安全性を支えます。これにより、従来よりも消費電力を大きく抑えられる仕組みになりました。
ビットコインとは役割が違う
ビットコインとイーサリアムは、どちらも代表的な暗号資産ですが、役割は違います。
ビットコインは、発行上限が決まっていることや中央管理者がいないことから、価値の保存手段として見られることが多いです。
一方で、イーサリアムはスマートコントラクトや分散型アプリを動かすための基盤として見られることが多いです。
どちらが優れているというより、役割が違います。暗号資産市場を見るなら、ビットコインは市場全体の中心、イーサリアムはブロックチェーン活用の中心として見ておくと理解しやすいです。
イーサリアムが注目される理由
イーサリアムが注目される理由は、暗号資産としての価値だけでなく、ネットワークとしての利用価値があるからです。
ビットコインは主に価値の保存や送金で注目されますが、イーサリアムはその上でアプリやサービスを動かせる点が特徴です。
分散型金融、NFT、ブロックチェーンゲーム、ウォレットなど、暗号資産市場で広がってきたサービスの多くは、イーサリアムと関係しています。
また、イーサリアムは開発者やサービス提供者にとっても重要な土台です。多くのプロジェクトがイーサリアムを使ってサービスを作っているため、暗号資産市場の中でも影響力の大きい存在になっています。
ただし、将来性があるからといって、価格が必ず上がるわけではありません。イーサリアムも暗号資産である以上、価格変動や規制、競合チェーンとの競争には注意が必要です。
イーサリアムのリスク
イーサリアムには、いくつかのリスクがあります。
まず、価格変動の大きさです。イーサリアムは代表的な暗号資産ですが、短期間で大きく上がることもあれば、大きく下がることもあります。
次に、手数料の高さです。イーサリアムは利用者が増えると、ネットワーク手数料が高くなることがあります。手数料が高くなると、小さな金額の取引では使いにくくなる場合があります。
また、競合のリスクもあります。現在はイーサリアムが大きな存在感を持っていますが、ほかにもスマートコントラクトを使えるブロックチェーンはあります。今後、より使いやすいサービスや技術が出てくる可能性もあります。
さらに、規制のリスクもあります。暗号資産に関するルールは国によって違い、今後も変わる可能性があります。規制のニュースによって、イーサリアムの価格が大きく動くこともあります。
イーサリアムは短期売買と長期保有のどちらに向いているか
イーサリアムは、短期売買にも長期保有にも使われています。
短期売買では、値動きを利用して利益を狙います。ビットコインと同じように、イーサリアムも暗号資産市場全体の流れを受けやすいため、短期間で大きく動くことがあります。
ただし、短期売買では損切りや資金管理が重要です。値動きが大きいため、ルールなしで売買すると損失が大きくなりやすいです。
長期保有では、イーサリアムの将来性やネットワークの成長に期待して保有します。分散型アプリやスマートコントラクトの利用が広がると、イーサリアムへの注目も続く可能性があります。
ただし、長期保有でも価格が下がるリスクはあります。将来性だけで判断せず、どのくらいの金額までなら下落に耐えられるかを考えておく必要があります。
イーサリアムを見るときに意識したいポイント
イーサリアムを見るときは、価格だけでなく、ネットワークの利用状況も意識したいところです。
分散型金融やNFT、分散型アプリの利用が増えているか。ネットワーク手数料は高すぎないか。アップデートによって使いやすさが改善されているか。こういった点は、イーサリアムを見るうえで重要です。
また、ビットコインの値動きも無視できません。暗号資産市場では、ビットコインが大きく下がると、イーサリアムも一緒に下がる場面があります。
さらに、米国株、金利、ドル、規制ニュースも意識しておきたいポイントです。暗号資産はリスク資産として見られることが多いため、世界の金融市場の流れにも影響を受けやすいです。
イーサリアムは少額から取引できる
イーサリアムは、1枚単位で買う必要はありません。
国内の暗号資産取引所では、少額から購入できる場合が多いです。最初から大きな金額を入れるのではなく、少額で試しながら値動きや取引画面に慣れていく方が現実的です。
特に初心者は、販売所と取引所の違いを理解しておくことが大切です。
販売所は操作がわかりやすい一方で、実質的なコストになるスプレッドが広くなる場合があります。取引所は自分で価格を指定して注文できる場合がありますが、最初は少し難しく感じるかもしれません。
どちらを使う場合でも、手数料やスプレッドを確認してから取引することが大切です。
まとめ
イーサリアムは、暗号資産市場の中でも代表的な銘柄です。
イーサリアムは単なる暗号資産ではなく、スマートコントラクトや分散型アプリを動かすためのネットワークでもあります。
2015年にネットワークが始まり、その後、分散型金融、NFT、ブロックチェーンゲームなど、さまざまな分野で使われるようになりました。2022年にはThe Mergeによって、プルーフ・オブ・ステークへ移行しています。
一方で、イーサリアムは値動きが大きく、規制や競合、手数料の高さといったリスクもあります。
イーサリアムを取引するなら、まずは仕組みを理解し、少額から始めるのが現実的です。暗号資産市場を見るうえでも、イーサリアムはビットコインとあわせて知っておきたい基本の銘柄です。
イーサリアムを取引できる国内取引所
イーサリアムは、多くの国内暗号資産取引所で取り扱われています。
ただし、取引所によって使いやすさ、手数料、スプレッド、取引画面、アプリの見やすさなどに違いがあります。
イーサリアムを取引する場合は、自分がどのように使いたいかを考えて取引所を選ぶことが大切です。
ここでは、イーサリアムを取引できる代表的な国内取引所を3つ紹介します。
GMOコイン
GMOコインは、イーサリアムを含む暗号資産を取引できる国内取引所です。
GMOコインでは、販売所と取引所の両方でイーサリアムを取引できる内容が案内されています。アプリで購入するだけでなく、取引機能も確認しながら使いたい人は、比較候補に入れておきたい取引所です。
▼GMOコインの詳細はこちら
bitbank
bitbankは、取引所形式でイーサリアムを売買したい人に向いている国内取引所です。
公式サイトでも、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を売買できる取引所として案内されています。自分で価格を見ながら注文したい人や、板を見ながら売買したい人は、bitbankを比較候補に入れておくとよいでしょう。
▼bitbankの詳細はこちら
Coincheck
Coincheckは、スマホアプリで暗号資産を確認しやすい国内取引所です。
Coincheckでは、イーサリアムのチャートや価格を確認しながら取引できるページが用意されています。画面の見やすさやスマホでの管理を重視する人は、Coincheckを比較候補に入れておくとよいでしょう。
▼Coincheckの詳細はこちら
自分に合う取引所を選ぶ
イーサリアムを取引する取引所は、何を重視するかで変わります。
取引機能とのバランスを見たいならGMOコイン、取引所形式で売買したいならbitbank、スマホで見やすく管理したいならCoincheckが比較候補になります。
どれか1社だけが正解というわけではありません。
イーサリアムを買う前に、それぞれの特徴を確認して、自分に合う取引所を選ぶことが大切です。