✅ PMIとは?ざっくり言うと景気の「先読み指標」

PMI(Purchasing Managers' Index=購買担当者景気指数)とは、
企業の購買担当者を対象に「今の景気どう?」とアンケートして指数化したものです。
主に製造業・非製造業の現場にいる「実務担当者の肌感」が反映されており、
景気の先行きを把握するうえで非常に重要な指標とされています。
✅ PMIのスコアの意味
PMIは「50」が分岐点です。
PMIの数値 | 解釈 |
---|---|
50より上 | 景気が拡大している(強い) |
50より下 | 景気が縮小している(弱い) |
スコアが50を超えていれば企業活動は活発、
50を下回ると「景気後退の兆し」と判断されることが多いです。
✅ 種類がいくつかあるけど注目すべきは?
PMIには主に以下の2つがあります:
種類 | 発表元 | 内容 |
---|---|---|
S&PグローバルPMI(速報値) | 民間の調査会社 | 月中旬に出る速報性の高いデータ |
ISM PMI(確定値) | 全米供給管理協会(ISM) | 月初に出る、やや確定性重視の指標 |
仮想通貨トレーダーとして注目すべきは、
**速報値のS&PグローバルPMI(特に米国)**です。
これは市場にとって「初めて出る景況感のヒント」として、インパクトが非常に大きくなることがあります。
✅ なぜPMIがBTCに影響を与えるのか?
以下のような仕組みで、PMIと仮想通貨(BTC)価格は間接的に結びついています。
PMIの結果 | 金融市場の解釈 | 仮想通貨への影響 |
---|---|---|
予想より強い | 景気が強い → 利上げ継続の可能性あり | 金利上昇 → BTCには逆風 |
予想より弱い | 景気減速 → 利下げ期待高まる | 金利低下 → BTCには追い風になりやすい |
つまり、PMIは金利政策に対する市場の期待を変化させ、結果的にBTCの方向性にも影響を及ぼすのです。
✅ 速報値はサプライズになりやすい
特にS&PグローバルPMI速報値は、
- 毎月 20日前後に発表
- 他の指標より先に出る
- 市場予想とのギャップが大きいと ドル・株・BTCすべてが大きく動く
そのため、経済指標カレンダーで「★5」扱いされることも珍しくありません。
✅ トレーダーとしての使い方は?
- PMI速報値の発表日は事前にチェックしておく(経済指標カレンダー活用)
- 特に**「予想より悪化」していたらBTCに追い風になる可能性**
- 金利系指標と合わせて「相場の地合い」を測る材料として活用すると◎
✅ まとめ:PMIは「景気の先読みレーダー」
PMIは、企業の購買部門が感じている景況感を数値化した、景気の“肌感”を最速で知れる指標です。
- PMIは「50」が基準(上→拡大、下→縮小)
- 速報値(S&Pグローバル)は仮想通貨市場にも即効性あり
- 予想との乖離がBTCにも影響するので、毎月必ずチェックすべき指標のひとつ