✅ CPI(消費者物価指数)とは?

CPIとは「Consumer Price Index」の略称で、消費者が購入する商品やサービスの価格変動を示すインフレ指標です。アメリカでは毎月1回、CPIが発表され、FRB(米連邦準備制度理事会)が金利の引き上げや引き下げを判断する際の重要な材料となります。このため、CPIはビットコイン相場にも大きな影響を与える可能性があります。
✅ なぜ仮想通貨トレーダーがCPIを気にするのか?
CPIが上昇すると、インフレが加速していると判断され、FRBが利上げを検討する可能性が高まります。これにより、ビットコインなどのリスク資産が売られやすくなる傾向があります。
一方で、CPIが予想よりも低下した場合、「利上げの必要性が低い」と市場が判断し、ビットコインに買いが入るケースもあります。
つまり、
- 予想より低いCPI → ビットコイン価格が上昇しやすい
- 予想より高いCPI → ビットコイン価格が下落しやすい
このように、CPIはほぼ毎月、リアルタイムで相場に影響を与えるため、注視する必要があります。
✅ CPIの発表タイミング(要チェック)
- 毎月中旬頃、米労働統計局(BLS)から発表されます。
- 発表される数値は「前月比」と「前年比」の2種類です。ひさブログ
日本時間での発表時刻は以下の通りです:
- 夏時間(3月〜11月):21:30
- 冬時間(11月〜3月):22:30
サマータイムの切り替え時期には、発表時間の確認を怠らないようご注意ください。トレード前には「予想値」と「速報値」を比較することが非常に重要です。
✅ 過去のビットコインとCPIの反応例
発表日 | CPI結果 | ビットコインの動き |
---|---|---|
2023年11月 | 予想を下回る | 急上昇(+4.2%) |
2024年3月 | 予想を上回る | 急落(-3.1%) |
2025年4月 | 予想通り | 方向感なし |
短期間で1,000〜3,000ドルの価格変動が見られることもあり、CPIの発表日は特に警戒が必要です。
✅ CPIチェックのルーティン(初心者向け)
- TradingViewやInvesting.comなどで「予想値」を事前に確認する。
- 発表直後に「速報値」との乖離をチェックする。
- 大きな乖離がある場合、すぐに反応せず、5〜15分足で市場の方向性を見極める。
- フェイクの動きに惑わされず、慎重に判断する。
✅ まとめ:CPIを知らずにトレードするのは危険
CPIは月に1回の発表ですが、相場が大きく動く可能性がある重要な指標です。仮想通貨トレーダーにとって、金利の先読みは相場の風向きを知る手がかりとなります。逆張りで損失を被る前に、CPIの発表日には記録と分析をルーティンに取り入れましょう。