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米GDPとは?仮想通貨トレードとの関係


✅ GDPとは何か?

GDPとは「Gross Domestic Product(国内総生産)」の略称で、国内で一定期間内に生み出された付加価値の総額を指します。
簡単に言うと、日本やアメリカなどの国が、どれだけモノやサービスを生み出したかを示す数字です。

GDPには主に2つの種類があります。

  • 名目GDP:実際の市場価格を使って計算されたGDP
  • 実質GDP:物価変動の影響を除いて計算されたGDP(より実態に近い)

この実質GDPの成長率が、ニュースや経済指標でよく見かける「経済成長率」と呼ばれるものです。


✅ GDPが市場に与える影響

GDPは、国の景気が良いか悪いかを判断する基準として注目されます。

  • GDP成長率が高い → 景気が良いと判断され、株高・ドル高に繋がる傾向
  • GDP成長率が低い or マイナス → 景気後退懸念が広がり、株安・ドル安・リスクオフムードに

特にアメリカのGDPは、世界経済にも大きな影響を与えるため、発表時には株式市場や為替だけでなく、仮想通貨市場も反応します。


✅ GDPと仮想通貨市場の関係

仮想通貨市場とGDPは、一見関係なさそうですが、実は間接的に大きな影響を受けています。

  • GDPが好調なとき:アメリカ経済の強さが意識されて、ドル買いが優勢に。これにより、相対的にビットコインなどのリスク資産は下落しやすい傾向があります。
  • GDPが悪化したとき:景気悪化懸念が広がり、金融緩和(利下げ)への期待が高まるため、仮想通貨にとっては追い風になる場合も

さらにGDPの数字は、FRB(アメリカの中央銀行)が金利政策を判断する際にも重要な材料として見られており、その後のFOMCの方針にも影響します


✅ GDP発表のタイミングとチェックポイント

アメリカのGDPは、四半期ごとに「速報値→改定値→確定値」の順で3回発表されます。

  • 速報値(Advance):最も注目される。市場に与えるインパクト大。
  • 改定値(Second Estimate):速報値の見直し。
  • 確定値(Third Estimate):最終版として扱われるが、反応は限定的。

また、市場予想との乖離(サプライズ)があると、値動きが大きくなりやすいため、
「予想3.0%に対して、実績が2.4%だった」などの場面では仮想通貨にも影響が波及する
ことがあります。


✅ まとめ

「GDPなんて株の話やろ?」って思いがちですが、仮想通貨もいまや世界経済の流れに振り回される存在です。

特にアメリカのGDPが予想より悪かった場合、「利下げが近いかも」っていう思惑でBTCに資金が向かうこともあります。

逆に、めっちゃ良かったらドル強すぎてBTCには向かい風

「なんか動き出したな」と思ったら、まずは経済指標の数字を見返すクセをつけると、トレードの精度がグッと上がると思います!


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