✅ 雇用統計(NFP)の基本知識

雇用統計とは、アメリカの労働市場の状況を示す超重要指標です。
正式には「非農業部門雇用者数(NFP:Non-Farm Payrolls)」と呼ばれ、毎月第1金曜日に米労働省が発表します。
このNFPに加えて、失業率や平均時給も同時に発表されるため、発表タイミングは金融市場全体が大注目。仮想通貨市場も例外ではありません。
✅ 発表時間の注意点(夏時間・冬時間)
雇用統計の発表時刻は、**アメリカのサマータイム制度(夏時間・冬時間)**によって、日本時間での発表時刻が異なります。
時期 | 日本時間での発表時刻 |
---|---|
夏時間(3月中旬〜11月上旬) | 21:30 |
冬時間(11月上旬〜3月中旬) | 22:30 |
✅ トレーダーは、毎月の発表時刻を要確認!
特に11月・3月は切り替え時期なので要注意。
✅ 雇用統計に含まれる主なデータと意味
指標名 | 内容 | 相場への影響 |
---|---|---|
非農業部門雇用者数(NFP) | 農業以外の雇用増減(前月比) | 増加 → 景気回復期待 / 減少 → 景気悪化懸念 |
失業率 | 職を持たない労働者の割合 | 上昇 → 景気減速 / 低下 → 景気好調 |
平均時給(前年比・前月比) | 労働者の賃金水準の推移 | 上昇 → インフレ懸念(利上げ警戒) |
✅ 雇用統計と仮想通貨の関係性
仮想通貨は「リスク資産」としての性格が強いため、米国経済の強さ=金利政策=BTC価格にダイレクトに影響します。
NFPが強い → 利上げ長期化懸念 → 仮想通貨にはマイナス要因
NFPが弱い → 利下げ期待 → 仮想通貨にはプラス材料
とはいえ「強い=上昇」「弱い=下落」とは限らず、市場が織り込んでいた期待との差に注目することが重要です。
✅ なぜNFPで相場が荒れるのか?
アメリカ経済の“最前線”のデータであり、注目度が高い
結果が予想と大きくずれた場合、サプライズとして市場に強烈なインパクトを与える
過去にはNFP発表の瞬間に、ビットコインが5%以上動くことも
✅ トレーダーが見るべきポイント3選
予想値 vs 実績値
→ 事前予想と結果の乖離が大きいほど、ボラティリティ(値動き)も大きくなる!
平均時給
→ インフレ指標としても重要。賃金が伸びてるとFRBが利上げを続けやすくなる
金利とのセットで考える
→ NFPだけで判断せず、「金利」「CPI(物価)」「FOMC(政策)」と合わせて分析!
✅ よくあるNFP結果とBTCの値動きパターン
NFPの結果 | 市場の反応(例) |
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NFP良好、平均時給も上昇 | 利上げ長期化懸念 → BTC下落 |
NFP悪化、平均時給も鈍化 | 利下げ期待 → BTC上昇 |
NFP強すぎて期待超過 | 「材料出尽くし売り」や「事実売り」 → BTC急落のことも |
✅ トレード実戦での注意点
- 発表前後はスプレッド拡大やスリッページ発生が頻発
- 初動はフェイクの可能性もあるため、逆張り狙いは要注意
- しっかり動きを見てから入る「後追い派」でも十分勝機あり!
✅ まとめ
- NFP(雇用統計)は月に一度のビッグイベント
- 仮想通貨市場にとっても無視できない超重要ファンダ
- 平均時給・失業率など複数要素を加味しながら冷静に分析することが勝ち組トレーダーの第一歩!