相場教科書

経済指標カレンダーの見方【予想と実績】


✅ 経済指標カレンダーとは?

経済指標カレンダーとは、各国の重要な経済データ(雇用統計・CPI・GDPなど)の発表スケジュールを一覧で確認できるツールです。
このカレンダーを見ることで、

  • いつ、どの指標が発表されるのか
  • その指標が市場に与える影響はどの程度か
  • 市場がどう反応する可能性があるか

を事前に把握することができます。
経済イベントが相場を大きく動かす局面では、このカレンダーが“地雷マップ”にもなり得ます。


✅ 「前回」「予想」「結果(実績)」の違いと更新タイミング

経済指標カレンダーでは、たいてい以下の3つが並んでいます。

項目説明
前回(実績)直近に発表された時の結果(例:先月分など)
予想アナリストやエコノミストが予測した市場コンセンサス
結果(実績)今回の発表で出た最新データ(※発表時刻に反映)

📌 発表タイミングのポイント:

  • **「前回」と「予想」**は、発表前から掲載されている
  • **「結果(実績)」**は、発表予定時刻と同時に自動更新される(Investing.comやTradingView等)

✅ 結果が出るタイミングはいつ?

各指標はあらかじめ発表時刻が決まっており、その時間ぴったりに「結果」が反映されます。

例:

  • 米雇用統計(NFP) → 日本時間の21:30(金曜)
  • CPI(消費者物価指数) → 日本時間の21:30(木曜)

🔻この時間になれば、自動的に「結果」欄が更新され、同時に相場も大きく動くことがあります。


✅ 相場が動くのは「予想と結果の差」

トレーダーが最も注目するのは、「予想」と「結果(実績)」の乖離(ズレ)です。
この差が大きければ大きいほど、サプライズとなって相場にインパクトが出ます。

例:

  • ✅ 雇用統計の予想:+18万人 → 実績:+25万人
     → 予想より大幅に良い → ドル買い強まりBTCは下落の可能性
  • ✅ CPI予想:3.4% → 実績:3.7%
     → インフレ進行 → 利上げ観測 → BTC売られやすい

このように、数字そのものよりも「予想に対してどうだったか」が最重要です。


✅ 改定値に注意すべき指標もある

一部の指標(例:GDP、PMIなど)は、以下のように段階的に発表されることがあります:

  • 速報値(1回目)
  • 改定値(2回目)
  • 確報値(3回目)

基本的に最も注目されるのは速報値ですが、改定時に大きな修正があると、再び市場が反応する場合もあります。


✅ 重要度(Impact)でチェックすべき指標を見極める

カレンダーには、多くの場合「指標の重要度」が★や色で示されています。

重要度市場への影響優先度
★★★(高)非常に大きい✅ 絶対チェック
★★(中)ある程度動く時間があれば
★(低)あまり動かない無視してOK

トレード前に「今日★★★の指標があるか?」だけでも確認すると、ムダな負けを避けられます。


✅ おすすめの経済指標カレンダーサイト

スマホでも見やすく、仮想通貨トレーダーにも人気のあるサイトはこちら:


✅ まとめ:予想 vs 結果の差を読めば、無駄な損を防げる

  • 経済指標カレンダーは「相場の急変ポイント」を事前に予測できる便利ツール
  • 結果の数値そのものではなく「予想との差」が価格変動のカギ
  • 特にCPI・NFP・FOMC前後はBTCが大きく動きやすい
  • 朝イチ or トレード前の習慣として、カレンダー確認をルーティン化するのがおすすめ

-相場教科書

© 2025 朝4時のポンコツトレーダー@無能サラリーマン裏稼業 Powered by AFFINGER5