🔰はじめに
仮想通貨を始めるとよく耳にする「現物取引（げんぶつとりひき）」。
一見むずかしそうな言葉に感じるかもしれませんが、実は初心者こそ最初に取り組むべき取引方法なんです。
この記事では、現物取引の意味・特徴・メリット・注意点まで、はじめての人にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
✅現物取引とは？
現物取引とは、「実際にその仮想通貨を買って、自分で持つ取引」のことです。
たとえば「1BTC＝100万円」のときに1BTCを買えば、あなたのウォレット（口座）にそのビットコインが入ります。
その後、ビットコインの価格が120万円に上がったら、売って差額の20万円が利益になるという、とてもシンプルな仕組みです。
ちなみに「現物」とは、“現実に存在するもの”という意味。
株の世界でいう「現物株」も同じく、実際にその株を保有することを意味します。
✅レバレッジ取引との違いは？
よく比較されるのが「レバレッジ取引」や「先物取引」。
こちらは証拠金を預けて、何倍もの金額を取引できる仕組みで、リターンが大きい代わりに損失リスクも高いです。
一方、現物取引では自分の資金の範囲でしか買えないため、借金の心配がありません。
✅たとえば10万円を入金した場合
→ 現物取引なら10万円分の仮想通貨しか買えない
→ レバレッジ取引なら最大20〜30万円分を動かせる（※証券会社による）
✅現物取引のメリット
1. 借金リスクがない
最大のメリットはこれ。
相場が下がっても、最悪ゼロになるだけでそれ以上に損は広がりません。
ロスカット（強制決済）もないので、安心してホールドできます。
2. シンプルな仕組みで初心者向き
「安く買って、高く売る」それだけです。
短期トレードが苦手な人でも、長期で価格上昇を待つ「ガチホ戦略」ができます。
3. 長期的な資産形成にも活用できる
NISAやETFと組み合わせて「資産の一部を仮想通貨で保有」するような使い方も可能です。
✅現物取引のデメリット・注意点
1. 相場の急落に対応しにくい
ロスカットがない分、「どこで損切るか」を自分で判断しないと、損失を抱え続けて塩漬けになるリスクがあります。
2. 売り（ショート）ができない
現物では価格が下がると利益を出せません。
下落相場でも稼ぎたい人には不向きです。
3. 保管リスク（ウォレット管理）
購入した仮想通貨は取引所に預けっぱなしではなく、自分でウォレット管理するのが基本。
ハッキングリスクもあるため、2段階認証などの対策も大切です。
✅初心者が失敗しがちなパターン
- 全部の資金を一気に投資してしまう
→ 少しずつ買う「ドルコスト平均法」を活用すると安心。 - 価格が下がると不安になって売ってしまう
→ ビットコインは短期で10％以上動くのはよくあること。長期視点が重要。 - なんとなく有名だから買った
→ 使い道や将来性など、自分なりの判断基準を持とう。
✅現物取引に向いている人
- 仮想通貨が初めてでリスクを抑えたい人
- 余剰資金でじっくり投資したい人
- チャートを毎日見続けるのが苦手な人
- ガチホ派・積立派の人
✅まとめ
現物取引は、仮想通貨の最も基本的で安全性の高い取引手法です。
レバレッジなし、借金なし、シンプルな仕組みで、まずはここから始めるのが正解。
最初は少額からでもOK。
ビットコインやイーサリアムなど、信頼性のある通貨からスタートして、「価格の動き」や「市場のクセ」を学んでいきましょう。
仮想通貨への第一歩は、現物取引から。