相場教科書

「未決済建玉(OI)とは?増減の見方と相場への影響」

✅ 未決済建玉(OI)とは?

「未決済建玉(Open Interest)」とは、まだ決済されていない先物やオプションの契約数のことです。

つまり、「誰かがポジションを持ったままの状態」の数量を示しています。

  • ポジションを新たに持つ → OIは増える
  • ポジションを決済する → OIは減る

この増減の変化を見ることで、相場の勢いや方向感をつかむヒントになります。


✅ OIが増加しているときの意味(加熱のサイン)

建玉が増えているということは、新規参入者が増えている証拠。
このとき相場には「トレンド」が生まれやすくなります。

また、建玉が一気に積み上がると「清算(ロスカット)によるボラティリティ」が増える可能性があるため注意が必要です。

🔽 こんなときは要警戒:

  • 4時間で +1.5%以上 → 短期的なトレンドや清算が起きやすい
  • 24時間で +5%以上 → 市場全体が大きく動き出している

✅ OIが減少しているときの意味(弱気 or 利確タイミング)

逆に、建玉が減っているときは「ポジションを解消する動き」が強まっている状態です。

  • トレンドが終わる合図
  • 利確・損切り・逃げの動きが出ている

特に「価格は上がっているのにOIは減っている」場合は要注意。
このときは利確売りの可能性が高く、天井を打つサインになることがあります。


✅ 時間軸での見方(4時間足 vs 24時間変化)


時間軸
増減率の目安状況
4時間足+1.5%以上加熱傾向、清算リスク
4時間足-1.5%以下損切りや利確、逃げの動き
24時間足+5%以上強いトレンド形成・エントリー急増
24時間足-3%以下利確や撤退の流れ、終盤モード

→ 朝の相場分析ではこの増減を見て“温度感”をチェックしています!

✅ 実際のデータで見てみよう(CoinGlass)

🔹 OI変化と価格を重ねたチャートを見れば、トレンドの背景が見えてきます。

  • BinanceやCME(機関投資家)の建玉動向を見る
  • OIが価格と連動しているか → 順張りが強い相場
  • OIと価格が逆行している → 清算 or 反転の兆し

👇全体のOIデータと変化率グラフ

緑のエリア:全取引所の未決済建玉の合計(=ポジション量、ポジションの厚み)

黄色のライン:BTCの価格推移

全取引所の未決済建玉の推移(緑)とBTC価格(黄)を重ねたものです。
ポジション量の変化と価格の連動性を見れば、現在の相場の「過熱感」や「静けさ」が視覚的に掴めます。


👇BinanceとCMEの建玉比較

🟪CMEの建玉:ファンド系・機関投資家がメイン → 相場の方向性を読む上で重視

🟦Binanceの建玉:個人・クジラの短期トレーダーが多く心理的な傾向が見えやすい


✅ フェイクシグナルに注意!

未決済建玉だけを見て判断すると、逆にだまされることもあります。

  • 板情報(注文の厚み)
  • ファンディングレート(資金調達率)
  • ロング/ショート比率

これらと組み合わせることで、より信頼性の高いシグナルが得られます。


✅ まとめ:未決済建玉でわかること

状況OI変化意味
OI増加(+1.5%以上)トレンド加熱・エントリー増加トレーダーが積極参入。方向感が出始め、清算による急変動の可能性もある。
OI減少(−1.5%以下)利確・逃げの動き、清算後の静寂すでに仕掛けたポジションが解消されつつある。トレンドの終盤や一服の兆し。
OI横ばいトレンドレス、様子見モード新たな仕掛けが少なく、方向感がつかめない相場。材料待ちの状態。

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